2008年05月28日

死闘


日曜日、家に帰ってきて、窓を開けると。。。

よし、今日もいない。さ、ドアを閉めよう

と思った瞬間、目に映ったのが

隅に隠れていたハトだった。

一瞬で背筋が凍り、膝が笑い出した。

「どこから入ったのか?」不思議でならなかったが

その疑問を抱いたと同時に、「どうやって出そう?」

という考えたくない現実が、襲ってくるのを感じた。

どうすればいいのか?まったく考えられないが

ほっといてもしょうがないので、つつくことにした。

家にある長いものは、折りたたみ傘しか無かったので

窓から腕だけを出し、ハトのいる方向へ傘を向けると

ハトは驚いて飛び回る。そうやっているうちに逃げ道を見つけて

逃げてくれることを願っていたが、傘に慣れてしまって

ハトが動かなくなってしまった。

こりゃいかん。

窓から肩まで出し、どうにか軽く突付けるぐらいまでにはなったが

これも最初だけで、そのうちその攻撃にも慣れ

多少の突付きでは、ビクともしなくなってしまった。

なんとも憎たらしいやつだと思った。

1時間が経過し埒があかないので、傘の先端にビニールをつけ

捕獲して逃がそうと試みたが、ビニールじゃ思うようにコントロールが出来ない。

だが、お陰でハトが飛び回るようになった。

そしてようやく出口を見つけて飛び立っていった。

恐ろしく怖い時間だった。

ハトも死ぬ思いで逃げたのだろう。

冒険心なのだろうか、それとも平和な場所を探した末なのか

餌の虫を追っかけたら、入り込んでしまったのか

どう考えてネットの中に入り込んだのかは、わからないが

もう来るなよと思いながら、とりあえず入ってきたと思われる部分に

ガムテープで封鎖。

普段見える位置からは、隙間は無いが、

ハトがネットにしがみついて見えてくる上部の隙間。

そこが怪しいと、完璧にガムテープで補強。

もう大丈夫だろうと。疲れた体を休めることにした。

翌朝、窓をあけ確認。よし大丈夫。

もう大丈夫だろうと、油断した火曜の朝だった。

六時頃に大きな鳴き声で起された。

あのボリュームはベランダしか無い。

カーテンを開けると、シルエットに移る敵は二匹。

最悪や。朝から。震えが止まらなくなった。

しかし、帰ってきてから対処するのも

ベランダの糞被害を拡大させるだけだし

今やるしかないと、眠たい体を起し

この間の作戦でやってみた。

しかし、完璧に補強された上部の隙間からは

到底逃げることは不可能だった。

そのうちにハトは、傘先のビニールにも驚かなくなり

時間だけが刻々と進んで行く。

こちとら朝から仕事ですぞー。と頭がおかしくなり

強行突入。折りたたみ傘を広げベランダへ。

道には、小学生が通学中だった。

雨も降ってないのにベランダで傘をさして

さぞかし変な人がいると思っただろう。

頭に血が昇っててそんなの関係ねぇ状態。

ハトは、ブルブル震え、飛び回る。

自分も膝は震えている。

ベランダの台の裏に隠れたハトを突付くと、勢いよく飛んできた。

びっくりして、傘を振り下ろしハトを叩く。

ハトは混乱し、飛び回り行き場を失って

ネットに絡まっていく。ネットの上は完璧に抜けれないのだが

ネットの下には抜け道があり、そこから1匹は飛び去った。

二匹目も、同様に叩くと同じ場所から逃げていった。

残された自分は、まだ震えが止まらない。

台の裏に、まだいそうだったが、怖くて確認できない。

とにかく、仕事だし、急いでガムテープで補強した。

ネットの下からハトがよじ昇ってきたとは考えにくいが

完全補強した。隣の仕切りの下は、一応金具で通れないが

小さい隙間があるので、そこもガムテープ。

今回は、疑いの目を持って、あらゆる場所を封鎖した。

もう無い、これ以上無い、これで入ってきたら、捕獲以外にありえない。

今日寝るのが本当に怖い。

今もハトの鳴き声の耳鳴りがする、これは完璧にPTSDだと思われる。




Posted by SATOFA at 00:32│Comments(0)
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